桜の季節が過ぎ、
5月中旬にはつつじが見頃を迎えます。
長野県岡谷市の鶴峯公園のつつじは、
中部日本最大のつつじの名所として知られています。
その数、30種で三万株。
もともとは300株を植えようと発注したものの、
発注主が大物であることから、
「軽トラ3台」のつもりで見せた指三本が
「貨車3台」と勘違いして納品されたといいます。
その発注主とは?
明治から大正にかけて、
日本の主力輸出品であった、絹糸の製造を行っていた片倉財閥。
2014年に世界文化遺産に登録されて注目を集めた「富岡製糸場」は
この片倉組の絹糸を製造する富岡工場でした。
もともと、鶴峯公園の地は、
片倉組の低年齢の従業員の教育のためにと、
建設した学校がありました。
その後、公園化され、川岸村に寄付されたのです。
村はそれを記念してつつじを植えることにしたのですが、
前に述べているように、勘違いで3万株になり、
見事なつつじの名所となったのです。
つつじ祭りの日程は?
2017年は5月6日から14日と発表されています。
開催時間は午前9時から午後6時まで。
開花はまだこれからですが、
4月下旬には咲き始め、
見頃は5月上旬から中旬、
まつり期間もちょうど見頃にあわせてあります。
年によって時期がずれますので
祭り初日よりも真ん中あたりを狙えるといいかも。
鶴峯公園の所在地
長野県岡谷市川岸上3丁目13-1
祭り期間中は臨時駐車場もあります。
乗用車で500円。
270台収容可能ですが、
満開時期はそれでも道が混雑します。
夕方に行くなど、少し時間をずらすと混雑が少し回避できますよ。
近隣おすすめ観光コース
前述の片倉財閥(片倉工業株式会社)の繊維事業は
近代製糸業発展の歩みを物語るものであり、
経済産業省により、
「近代化産業遺産群」に認定されています。
岡谷は生糸の都として世界にその名を馳せ、
当時を物語る15件の遺産がありますが、
いずれもJR岡谷駅から散策しながら見て回れますので、
ぜひ、つつじ祭りとあわせて
岡谷を散策していただければと思います。
まとめ
歴史を感じながら訪れると、
公園やつつじがさらに楽しめるかと思います。
こんなに見応えがあるのに
入場無料というのはうれしいですね。
まつり期間中は混雑が予想されますので、
お早めにお出かけください。
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