年末近くになり家族が亡くなった場合、
「喪中欠礼」「寒中見舞い」「年賀状」はどのように出すのでしょうか。
まず、喪中はいつまでなのか。
家族や親戚が亡くなった場合、自分自身が喪中になるのかどうかわからない人も多いのではないでしょうか。
どのくらいの期間を喪中というかは、厳密な決まりはないといわれています。
地域や宗派、各家庭の事情によっても異なります。
一般的に、近親者で1年以内に不幸があった場合、12か月から13か月は喪に服します。
喪中欠礼とは
喪中欠礼とは、近親者で1年以内に不幸があった場合に「喪に服していますので、祝い事をさけて年賀状は出しません」ということを知らせる挨拶状です。
あくまでも「私から年賀状は出しません」というお知らせをするものです。
亡くなったことを伝えるものではありませんので、
出す相手は「昨年 年賀状をいただいている方々」となります。
よって、亡くなったことを知っている親戚にも出すのか?といえば、
亡くなったことを伝えるのではなく、新年の挨拶である年賀状を出さないということを伝えるものなので、「出す」ものだといえます。
ただ、決まりではありませんので、出さなければならないものではありません。
奥様方の親族が亡くなった場合には、奥様はもう嫁いているため本来は喪中にはなりませんが、喪中欠礼はあくまでも私的な挨拶状ですので、絶対にダメというわけではありません。
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寒中見舞いとは
一年以内に親族が亡くなり喪中であるが、それを知らなかったかたから年賀状が届いてしまった場合や、
亡くなったのが年末に近く、喪中ハガキの投函が年賀状投函開始に間に合わなかった場合もあると思います。
そういう場合には寒中見舞いを出します。
こちらの喪中を知らず年賀状をくれた方へ、喪中の報告とお詫びを兼ねて送ります。
寒中見舞いとは、寒さが厳しくなった時期にご縁のある大切な方々に出す挨拶状のことですが、
一般的な季節のご挨拶のほか、先に年賀状を頂き、返礼を松の内に送れなった方へ、年始の挨拶をすることもできます。
また、先方が喪中と知らずに年賀状を出してしまった場合、後から知ってお悔やみとお詫びを兼ねる挨拶状として出したり、
故人宛の年賀状くれた方へ、年賀状のお礼と死亡の報告とお詫びを兼ねて出すこともできます。
<いつまでに出すか>
「寒中」とは二十四節気の「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」にあたる期間ですので、
松の内が明けてから、大寒の最後の日である「節分」までに送ります。
つまり、松の内が明ける1月7日から大寒の最後の日である「節分」までに送りましょう。
年賀状は誰に出すの?
喪中であれば、喪中欠礼を出して年賀状は出しませんが、
「喪中」とするかどうかの決まりはありません。
キリスト教では喪中という考え方はないといわれていますし、
宗派や家庭によっても異なります。
つまり、一年以内に親族が亡くなったひとはみんな年賀状を出してはいけないということではありませんので、
新年の挨拶をする気持ちになれない、という状況でなければ、
年賀状を出してもよいのです。
まとめ
年賀状を出してもよいのか、出さないほうがよいのか、
夫側、妻側、親戚や宗派や付き合いなど、
迷うことは多々あると思います。
地域の慣習やお付き合いなどを考慮して、それぞれの家庭で決めたら良いでしょう。
それぞれの挨拶状の意味を知って、適切なご挨拶をしてお付き合いをしていきましょう。
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